マイナンバー違憲訴訟・東京訴訟
控訴審第1回口頭弁論と報告集会
控訴理由書では、原審・東京地裁判決の欠陥・欠点を61ページにわたって指摘しています。今回は、控訴人本人と代理人の計3人が10分ずつ意見陳述を行う予定です。多くの方の参加・傍聴を呼びかけます。
東京高裁の » 傍聴券交付情報 によると、10時40分までに2番交付所(裁判所正門を入って敷地右手)に来た人へ抽選券が交付されることがわかりました。抽選が定員(人数不詳)に達しなければ、傍聴券がなくても傍聴はできると思われますが、開廷前のミニ説明の場所に入れないおそれがあり、傍聴券の抽選に参加したほうが確実です。
○万一抽選に外れた場合は、裁判所1階ロビーで待機できます。
●報告集会会場(霞が関ナレッジスクエア スタジオ)は、11時30分から利用できます。
●報告集会には、どなたでも参加できます。関心を寄せる方の傍聴・参加を呼びかけます。
新型コロナウイルス感染防止のためマスクの着用をお願いします。
手荷物検査に長い列ができる場合があります。時間に余裕をもって法廷にお入りください。
開催趣旨
●控訴審説明会を開催しました
東京訴訟では、2021年1月20日に控訴審説明会を開き、控訴人と弁護団で、控訴審の争点の説明や意見交換の機会を設けました。
●原審・東京地裁判決の特徴
控訴審説明会で弁護団は、東京地裁判決の特徴を概略次のように分析しました。
(1) いまや世界で通説的に認められている権利であるプライバシー権すなわち自己情報コントロール権が日本でも憲法13条で保障されているという原告側の主張について、他の地裁判決では書かないくらい、これを一生懸命否定する理由を書いている。
(2) 判決はプライバシーに対する危険性として、いわゆる漏洩の危険性のみに焦点を当てている。個人情報・個人データが名寄せされ、人物像が作られ、分析されてしまうプロファイリングの危険性が、現代社会におけるプライバシーの最大の危険性と言われているが、判決はこの点をほとんど無視している。
(3) 上記二つの特徴から判決は、原告が主張したさまざまな危険性や制度・システムの不備について、極めて甘い審査基準を定立して、その基準に当てはめて、その危険性を許容している。
●控訴理由書を提出
これに対して高裁でどのように争点を提示し、立証していくのか。2020年10月30日に提出した控訴理由書では、以上のような原審判決の欠陥・欠点を61ページにわたって指摘しています。今回、控訴理由書の要旨を代理人が法廷で陳述します。さらに、控訴人の原田さんが意見陳述する予定です。
プログラム
東京高裁の » 傍聴券交付情報 によると、10時40分までに2番交付所(裁判所正門を入って敷地右手)に来た人へ抽選券が交付されることがわかりました。抽選が定員(人数不詳)に達しなければ、傍聴券がなくても傍聴はできると思われますが、開廷前のミニ説明の場所に入れないおそれがあり、傍聴券の抽選に参加したほうが確実です。
●10時45分 ミニ説明
東京高裁101号法廷わきの待ち合わせスペースに集まり、事前のミニ説明を行います。期日進行の見込みについて話を聴きたいという方、ぜひおいでください。
●11時00分 開廷
万一抽選に外れた場合は、裁判所1階ロビーで待機できます。
●裁判終了後 報告集会
霞ヶ関の貸し会議室(霞が関ナレッジスクエア スタジオ)に移動して、報告集会を開きます。弁護団が裁判のやりとりをわかりやすく解説します。
○報告集会会場は11時30分から13時30分まで予約しています。
<裁判>
所在地:東京都千代田区霞が関1-1-4 東京高等裁判所(裁判所合同庁舎)1階101号法廷
アクセス:
東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口徒歩1分
東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口徒歩約3分
<報告集会>
所在地:東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート 西館ショップ&レストラン3階 霞が関ナレッジスクエア スタジオ
アクセス:
○会場ビルのエスカレーターで3階に上がります(3台のエレベーターは3階に止まりません)
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」11番出口徒歩3分
東京メトロ千代田線・日比谷線・丸の内線「霞ヶ関駅」A13出口徒歩6分
Tel.03-3586-3651(東京合同法律事務所 担当弁護士:瀬川)
学習会① 原田報告・遠藤講演
戸籍へのマイナンバー導入は何をもたらすか
» 法務省戸籍制度研究会「最終とりまとめ」を読む(原田報告)
» 個人単位の国民管理 vs 家単位の国民管理(遠藤講演)
» 日本人が初めて経験する「個人単位」の国民管理をめぐって(参加者との質疑応答)
学習会② 井上報告
戸籍情報の連携とマイナンバー制度導入の危険性
» I 戸籍へのマイナンバー導入の経過
» II 法務省民事局における戸籍情報ネットワーク化の経緯
» III 戸籍の法・制度上の目的と戸籍情報連携システム
» IV 戸籍情報とプライバシー
» V 戸籍とは別の個人登録制度の可能性
学習会記録とレジュメ・資料のダウンロード
» 戸籍学習会①原田報告・遠藤講演・討論の記録(PDF、15Mバイト)
» 戸籍学習会①原田報告・遠藤講演のレジュメと資料(zip圧縮3.4Mバイト)
» 戸籍学習会②井上報告の記録(全)(PDF、15Mバイト)
» 戸籍学習会②レジュメ・資料(一括zip圧縮1.9Mバイト)
ビデオ
» 戸籍学習会① 原田報告・遠藤講演
» 戸籍学習会① 質疑討論
» 戸籍学習会②井上報告